ブックタイトル森林のたより 826号 2022年7月

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概要

森林のたより 826号 2022年7月

3「第4期岐阜県森林づくり基本計画」を策定しました●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●(全4回)今月号では、森林づくり基本計画の「林業・木材産業の振興」について、ご紹介します。まず、1つ目の施策の柱とする「都市の木造化・脱炭素社会の実現に向けた県産材の需要拡大」では、建築物などへの県産材利用や、木質バイオマス利用を拡大し、都市の木造化・脱炭素社会づくりを推進します。主な取り組みとして、県民や民間企業の県産材利用に対する理解の醸成を図るため、「(仮称)ぎふ木の国・山の国木材利用促進条例」の制定を目指します。また、非住宅建築物の相談窓口となる「(仮称)非住宅建築相談センター」を設置するとともに、設計を担う建築士等を育成します。木質バイオマスの利用拡大では、発電施設への燃料材の安定供給や、商業・観光施設等への木質資源利用ボイラー等の導入を支援します。次に、2つ目の施策の柱とする「DXの推進による林業・木材産業改革」では、木材サプライチェーンの構築、木材の安定供給と森林所有者への利益還元を推進します。住宅の建築情報と原木や木材製品の生産・在庫情報を一元管理し、原木調達や木材の需給調整を円滑に行う「製品流通デジタルプラットフォーム」を構築する団体を支援します。また、「森林クラウドシステム」を活用したデジタルデータによる木材生産計画の策定や、路網設計システムの導入を促進するほか、高性能林業機械のレンタルや導入する林業事業体を支援します。[主な目標指標]・「非住宅施設の木造化及び内装木質化施設数200施設」・「木材生産量65万立方メートル」など県産材を活用した非住宅建築物(製品保管倉庫)林業・木材産業の振興施策の柱3都市の木造化・脱炭素社会の実現に向けた県産材の需要拡大4DXの推進による林業・木材産業改革(1)需要に合わせ柔軟かつ迅速に対応する木材サプライチェーンの構築主な取組内容○木材利用を促進する条例の制定○木材利用に対する理解醸成○県産材住宅新築・増改築・リフォーム支援○木造建築物の設計や相談を担う人材の育成と活用○「非住宅建築相談センター」の設置○新工法・部材開発支援○東濃桧・長良杉の販路拡大支援○VRやWEBによる販路拡大支援○木質バイオマス発電施設への燃料の安定供給支援○木質バイオマスの熱利用の推進○J-クレジット等の推進○原木在庫情報のデジタル化と原木集荷システムの構築支援○原木のストックヤード整備支援○製品の生産工程や在庫管理のデジタル化支援○製品寸法の規格化や製品倉庫整備の支援○製材工場へのICT・IoT導入支援○木材の生産現場から製材工場への直送支援○木材需要者と供給者による需給調整体制整備支援○製品流通デジタルプラットフォームの構築支援デジタル総合住宅展示場(2)木材の安定供給と森林所有者への利益還元●詳しい内容を知りたい方はTELO58-272-8470林政課まで○木材生産計画の策定支援○森林クラウドシステムによる高精度森林資源情報や伐採地情報の共有○林道や作業道の整備促進○路網設計システムの導入支援○搬出ルートや出材量のシミュレーションの支援○木材生産情報の集約・共有システム導入支援○高性能林業機械のレンタル・導入支援○通信技術の研究と導入支援○ICTを活用した最適造材・仕分けの導入支援○林業機械無人化技術の推進【林政課村土秀巳】100年の森林づくり計画(森林配置計画)の策定状況について岐阜県では、第3期岐阜県森林づくり基本計画において、望ましい森林配置への誘導や人工林の齢級構成の平準化を目指す「100年の森林づくり計画(森林配置計画)」の策定に取り組んできました。令和3年度末までに、市町村ごとに開催された地域検討会において、県下の地域森林計画対象民有林の全域(約68.4万ha)について、「木材生産林」(主たる目的が木材の生産である森林)または「環境保全林」(水源涵養など公益的機能の高度な発揮を期待する森林)のどちらかに区分することについて合意形成され、この2区分の配置計画は、策定目標値である100%を達成しました(図1)。また、地域の特色や実情に合わせて上記2区分に重複して設定することができる、「観光景観林」(観光道路から眺望でき景観的価値が高い森林)や「生活保全林」(集落や生活道路に隣接し住民生活を守るための森林)も策定しました。この配置計画の策定により、100年先の望ましい森林の姿が明確となりました。今後は、それぞれの区分にふさわしい森林づくりを促進していきます。岐阜県の民有林68.4万ha(未立木地等を含む)環境保全林70.0%木材生産林30.0%図1森林区分の合意形成の状況表将来目標区分別の面積(令和3年度末現在)将来目標区分1木材生産林2環境保全林合計3観光景観林4生活保全林※3、4は1または2に含まれる面積205,234.24ha478,581.27ha683,815.51ha53,010.04ha20,907.86ha【林政課】●詳しい内容を知りたい方はTEL058ー272ー1111内線(3025)森林計画係まで3MORINOTAYORI