ブックタイトル森林のたより 827号 2022年8月

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概要

森林のたより 827号 2022年8月

●詳しい内容を知りたい方はTEL0585―23―1111揖斐農林事務所まで森林文化アカデミーのスマート林業推進係は、主にスマート林業と林業機械(架線技術等)の普及を担当しています。このたび、スマート林業推進係長(大島)が、林業架線作業主任者免許試験を受験し、合格しました。(本人は満点だと言っています)林業架線作業主任者の資格を得るには2通りの方法があります。1林業架線作業主任者免許試験に合格する方法。2法令等の要件を満たした研修を修了する方法です。岐阜県ではこれまで2の研修で有資格者を養成してきましたが、実技を伴う研修では年5?6人しか養成できません。今年度は1の受験対策講習を本係の上平Agが講師となり開講し、一発試験に臨んだわけですが、講習だけなら50人でも参加可能です。林業架線作業主任者免許試験の合格率は約60%。仮に50人受験して30人合格すれば、より多くの有資格者を養成できます。試験は苦手と言われる人もいるでしょうが、ある程度の用語を覚えてしまえば、試験は間違い探しです。元柱と先柱の順番が逆であったり、試験には出題傾向がありますので、これを受験対策講習でマスターすれば合格可能です。県として架線技術者の育成は重要課題です。主伐と再造林による森林の若返り、間伐から皆伐へのシフトには架線技術者が欠かせません。林業普及指導員も受験して普及の武器を増やし、県内各地で架線技術の気運を高めることが大切だと感じています。有資格者を増やして、架線王国ぎふを目指しましょう。スマート林業通信林業架線作業主任者免許試験に合格しました●詳しい内容を知りたい方はTEL0575ー35ー2535森林文化アカデミースマート林業推進係まで26受験対策講習(5/25.26)を行いました。◇数字で見る取り組みに対する成果(R2年度との比較:揖斐全体)1木材単価のアップ(AB材出現率の向上)R2年度:25%→R3年度:43・4%2木材生産量の増加(R2年度:9,879m3→R3年度:12,036m3)3間伐面積の増加(R2年度:267ha→R3年度:446ha)4主伐再造林面積の増加(R2年度:6・2ha→R3年度:8・6ha)このように、木材単価のアップや森林整備事業量、木材生産量が増大し、少しずつとは言え、改善が図られてきました。また、本年度は、老朽化した高性能林業機械の更新や作業班組織の改正により、更に木材生産性を向上させていく予定です。今後も、上記のアプローチを続けていき、森林組合の改革、森林整備事業量の増加、木材生産性の向上等が図れるよう努めてまいります。した。また、木材の市場価格から、どの径級なら何mに採材すれば有利か一目でわかるよう、杉・桧別の丸太仕分け表を作成し、参加者に配布しました。2安全伐倒講習会の開催効率的な木材生産には、事故なく安全が第一のため、最も事故率の高い掛かり木処理方法や、労働安全衛生規則の改正に伴い、胸高直径が概ね20cm以上の立木伐倒の際は、受け口を作るよう注意喚起するため、伐倒講習会を開催し、安全伐倒に心掛けるよう指導しました。3先進森林組合の視察木材生産性の高い飛騨市森林組合さんと南ひだ森林組合さんを訪れ、効率的な木材生産のノウハウ、組合の経営方針、職員の評価シート制度、施業集約化の手法、施業プランの作成方法等を学びました。実際に搬出作業を行っている現場においては、生産性を常に意識した作業を肌で感じることができました。また、揖斐地域において、生産性の向上を図るには、運材方法が肝と教えて頂き、足の速い運材車や積載量の多いダンプの活用、作業道の規格の検討▲安全伐倒講習会▲先進林業地視察MORINOTAYORI15