ブックタイトル森林のたより 828号 2022年9月

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概要

森林のたより 828号 2022年9月

1)両木口から試験片を切り出し、接図1に、試験片の接着性能試験の結の接着重ね材を試作しました。(写真240mm×約3,000mmの2段重ね接着性能試験の結果用接着剤で貼り合わせ、120mm×件で養生したのち、木裏同士を木材クせん断試験を行いました。たヒノキ心去り最高乾球温度正角83℃をの表中温1に乾示燥すを行3条っはく離試験、煮沸はく離試験、ブロッ着重ね材のJAS規格に基づいて浸漬接着性能試験の概要証を行いましたので紹介します。期間の違いによる接着性能について検終了後の養生(材を保管しておくこと)する可能性があります。そこで、乾燥動とともに材が変形し、剥がれが発生り多くの水分が残されており、水分移写真1試作した2段接着重ね材成材のそれよりも大きく、材内部によがります。接着重ね材の構成材料は集の剥がれはクレームや強度低下につな剤で貼り合わせた材料であり、接着層区分接着重ね材は名前の通り木材を接着とについて紹介しました。を試作し、曲げ強度性能を測定したこ養生期間心去り正角を使用した3段接着重ね材森林のたより819号にて、ヒノキA約3カ月(2月~5月)B約9カ月(9月~5月)はじめにC約15カ月(2月~5月)表1養生の条件岐阜県森林研究所●田中健斗ヒノキ接着重ね材の接着性能養生期間の違いによるも踏まえて、原因を検証していきます。している重ね材の接着性能試験の結果た。今後は、現在、民間の工場で試作能を得ることは難しいと考えられましみでは、JASの基準を満たす接着性たことから、養生期間に関する検討のクせん断試験で3割程度の不良材が出今回の結果では、煮沸試験とブロッおわりに検証を行っていく予定です。の場合、どのような影響を及ぼすかも今後は、3カ月よりも短い養生期間た。えることが可能であると考えられまし率による接着性能への影響を十分に抑からは3カ月程度の養生により、含水なっていました。このため今回の結果り、材の内部と表面JASの基準である付近18%のを差下も回小っさてくおの測定を行ったところ、どの材でもました。接着前に構成材料の含水率は、どの試験でも同程度の結果となり以上より、今回設定した養生条件ではど2~の条3割件程で度も見同ら程れ度まとしなたりまがし、た平。均値の基準値を下回り、強度が低いものがクせん断試験(図1右)でも、JAS平均値はいものが同程2~度と3割な程り度ま見しらたれ。まブしロたがッ、中央)ではどの条件も基準を満たさな1となりました。煮沸はく離試験(図平均値もすべての条件で同程度の結果ではほぼすべての材で基準を満たし、果を示します。浸漬はく離試験(図1左)●T詳EしLい内0容5を7知り5ーた3い方は3ー25森8林5研究所まではく離率(%)6050403020100はく離率(%)60504030201000A B C A B C A B Cせん断強さ(N/mm2)図1接着性能試験の結果(左:浸漬はく離試験、中央:煮沸はく離試験、右:ブロックせん断試験)141210864211MORINOTAYORI