ブックタイトル森林のたより 828号 2022年9月

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概要

森林のたより 828号 2022年9月

普及コーナー架線式グラップル・油圧集材機の視察報告スマート林業推進係林業普及指導員上平雄也■森林文化アカデミー油圧集材機の概要油圧で駆動する集材機は全く新しい技術というわけではなく、他のメーカー(前田製作所)にも現行品がありますし、タワーヤーダのほとんどは油圧集材機とも言えます。この機種はドラム2つ(巻き込み容量は12ミリ径で900m)にエンドレスドラムを1つ備えているので、エンドレスタイラー方式で架設することができます。従来の集材機(機械式)は、正架線式グラップルの概要通常の架線集材では、搬器から降りてくるロージングフックに、荷を縛ったスリング(荷吊索)を作業員が直接掛けます。架線式グラップルは、ロージングフックの代わりになんとグラップルが付いていて、材を掴むことができます。まるでゲームセンターにあるクレーンゲームです。作業員は離れた位置からリモコンで操作し、フックに荷を掛けに行く必要がありません。安全性が大幅に向上し、労働負荷も小さくなります。▲架線式グラップル▲油圧集材機はじめに岐阜県内の森林には急傾斜地も多く、集材・搬出作業に必要な路網を充分に確保できるとは限りません。そんなときは架線集材の出番です。例えば、皆伐の現場に集材機を持ち込んでエンドレスタイラー方式で架設すれば、面的に集材することができます。さて最近、新たな架線集材の機械が国内で開発され、注目を集めています。これまでになかったタイプの画期的な機械ですが、実際の現場でどの程度役に立つのか、皆さん気になっているのではないでしょうか。そこで、メーカーに問い合わせたところ、島根県内でデモ機が稼働しているとの情報を得たので、実機での集材作業を視察してきました。視察機械イワフジ工業㈱製?架線式グラップルBLG-16R?油圧集材機YR-302EMORINOTAYORI 14