ブックタイトル森林のたより 828号 2022年9月

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概要

森林のたより 828号 2022年9月

プログラム紹介!!岐阜県立森林文化アカデミー内にある森林総合教育センター(愛称morinos)で実施しているプログラムについてご紹介します!<指導者スキルアップ研修「命を守る野外救急法」>morinosでは、森に親しむ入口となる様々なプログラムを開催しています。今回ご紹介するのは、morinosが実施する自然体験指導者を対象としたスキルアップ講座です。morinosでは、幼児への自然体験活動の広がりを受け、森のようちえんや、自然体験活動を実施する保育園や幼稚園のスタッフを対象に研修を開催しています。今回は、「命を守る野外救急法」について研修を開催しました。講師として、一般社団法人ウィルダネスメディカルアソシエイツジャパンの寺田達也さんと大手まゆみさんにお越しいただきました。参加者は20名です。野外活動では、傷病者が発生した場合、救急車や救助隊が駆けつけるまでに時間がかかることが多く、救助を待つ間、傷病者の命の緊急度を明確に判断することが大切です。生命の維持には酸素の流れが維持されていることが重要です。酸素は、呼吸により血液に溶け込み、血液の循環により細胞へ届きます。よって、酸素の流れは、循環器系、呼吸器系、神経系をチェックすることになります。様々なケースを想定し、傷病者の評価を実習しました。【ウィルダネスメディカルアソシエイツ寺田さんによる講義】【参加者同士の話し合い】【傷病者評価の実習】【傷病者評価の実習】【傷病者評価実習、森の中で】【傷の処置方法】次に、傷病者の保護や情報収集について講義を受けました。特に、情報は、脈拍や呼吸等のバイタルサインの傾向、皮膚の傷や腫れ等の有無、頭部や肩、腰に大きな力が加わったか、精神状態等を収集し、救急隊へ引き継ぐことが大切となります。最後に、派手な手足の骨折の処置に気を取られている間に命に係わる状況が進行していることがあるので、傷病者を注意深く観察しそれを見逃さないことが重要とのことでした。事故等が発生した際、命に係わる状況なのか判断できれば冷静に対処できる、野外活動を楽しむためには救命救急というディフェンスの考え方も併せ持つことが大切ということを実感できた研修でした。こうしたプログラムはmorinosのHPで開催をお知らせしています。多くの皆様のご参加をお待ちしております。興味を持ってくださった方は、morinosのホームページ、動画YouTubeをご覧ください。ホームページhttps://morinos.net開所時間10:00~16:00YouTube検索「morinosチャンネル」定休日毎週火・水曜日morinosHPYouTube「morinosチャンネル」7 MORINOTAYORI