ブックタイトル森林のたより 829号 2022年10月

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概要

森林のたより 829号 2022年10月

県内における年間30日以上林業に従事する森林技術者数は、平成27年に千人を下回って以降、ここ数年は940人前後で推移しています。今後も持続可能な森林の管理を進めていくためには、さらなる森林技術者の確保が必要です。そこで、県では森林技術者確保のため、関係機関等と連携し、未来を担う若者に林業を「学ぶ」・「体験する」機会を創出する取り組みを行っています。林業を学ぶ県農林事務所と森のジョブステーションぎふが連携し、県内の農林関係高校の生徒を対象とした「森のしごとキャンパスプロモーション事業」を行っています。この事業では、高校が所在する地域の森林・林業の紹介や林業事業体の方を講師としてお招きし、林業現場の「生の声」を生徒の皆さんに届けています。「自分の技術向上が着実に実感できる」といった林業のやりがいを感じる瞬間や、「作業中に伐倒木に接触しそうになった経験から、安全にはいつも注意を払うようになった」といった林業の厳しい面についても伝えていただ6月27日に加茂農林高校で開催した際には、可茂森林組合、(株)丸光イトウからそれぞれ講師としてお越しいただき、自身の経験に基づく講話をしていただきました。未来の森林技術者確保に向けた取り組み●詳しい内容を知りたい方はTEL058-272-1111内線(3198)森林経営課担い手企画係まできました。生徒の皆さんからは、「就職して1年目はどんな仕事をするのか」、「重機の操作はどれくらいで覚えられるのか」など実務的な質問も多く、意欲の高さを感じました。今年度は、既に4校で実施し、12月に飛騨高山高校で実施する予定です。林業を体験する林業を体験してもらう取り組みとして、関係機関と連携し、前述の事業と同様に県内の農林関係高校の生徒を対象とした「山しごとインターンシップ事業」を行っています。この事業では、県内の林業事業体にご協力いただき、生徒が実際に「山しごと」を見て、体験します。7月26日?28日にかけて、岐阜農林高校の生徒3名が、受入先として協力いただいた(有)根尾開発の現場に入り、林業を体験しました。最終日に行われたチェーンソー体験では、チェーンソーの基本操作から受口、追口の作り方など必要な知識を学び、最後に集大成として立木の伐倒を行いました。かかり木にならぬよう慎重に刃を進め、概ね狙い通りの方向に倒すことができました。講師の方からの講話伐倒体験をする様子と伐倒木の切り株参加した生徒からは、「今回の経験を良い思い出だけではなく、自身の成長につなげていきたい」など前向きな感想が多く、有意義な取り組みとなりました。今年度は、既に3校で実施し、10月に恵那農業高校、11月に郡上高校で実施をする予定です。最後に県では、上記のような森林技術者の確保のほか、育成・定着対策にも引き続き積極的に取り組んでいきます。MORINOTAYORI 4