ブックタイトル森林のたより 830号 2022年11月

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概要

森林のたより 830号 2022年11月

林業労働災害レスキュー訓練を開催しました訓練の振り返り訓練の振り返り訓練後は、グループ単位で訓練内容を振り返る意見交換を行いました参。加者からは、「焦りから緊急通報訓練の際に、迅速な受け答えができなかった。貴重な経験が出来て良かった。」、「防災ヘリが近づいた時の風の強さに驚いた。また、狭い立木の間でも救出できるため、自力で無理に搬送しない方が良い場合もあると実感した。」など実践的な訓練ならではの意見が多く聞かれました。また、消防署職員からは個々の訓練の講評に加えて、「緯度・経度や目標物など、通報時には的確かつ迅速に位置情報を伝えることが最も重要である。日頃から作業現場の情報を把握・共有することが大事である」といった日々の備えについても助言がありました。一日を通し、参加した皆さんにとって実のある訓練が実施できました。今後も開催地区を拡大するとともに、今回までに実施した地区においても継続して訓練を行うことで、林業関係者の緊急時の迅速な対応と安全意識の向上に繋げていきます。【森林経営課担い手企画係】まれている状況を再現しました。まず、倒木が動かないことや他に危険因子がないか等を確認し、救出方法の検討を行いました。その後救出方法を決め、実際に倒木を持ち上げたり、チェーンソーで倒木を切る等被災者を安全に救出しました。【訓練3:被災者の搬送訓練】被災者が一人で動けない状況を想定し、参加者が持参した担架や作業服と木杭で作った簡易担架を用いた「担架搬送」と「背負い搬送」の2種類を行いました。足場が悪く傾斜のある林内から最寄りの林道まで、苦被災者の救出訓練背負いによる搬送訓練防災ヘリによる搬送訓練林業労働安全対策として、奥山で作業中に被災した技術者を、安全かつ迅速に救出する知識と手順等を学ぶ「林業労働災害レスキュー訓練」の開催を、岐阜・飛騨・郡上・恵那の県内4地区で計画しました。そのうち郡上地区においては、9月13日に管内の林業事業体5社17名が参加し、消防署職員による指導のもと、次の訓練を実施しました。被災想定訓練被災想定訓練【訓練1:緊急通報訓練】訓練会場から携帯電話及び衛星電話で実際に「119」番通報を行い、オペレーターからの質問に答えながら、被災場所や被災者の状況などを伝えました。衛星電話からの通報は、想定していた電話番号が繋がらず、携帯電話会社によって発信番号に違いがあることを知る機会となりました。【訓練2:被災者の救出訓練】訓練には、レスキューマネキン(重量48kg)を用い、技術者が倒木に挟戦しながら被災者を搬送しました。また、防災ヘリコプターによる搬送訓練も行いました。被災現場に防災ヘリコプターを要請したという想定で、林内及び林道にいる被災者をピックアップし搬送しました。【訓練4:切傷部の止血等応急処置訓練】緊急車両等が到着するまでの間に、自分達で出来る三角巾を使用した止血方法や骨折時の固定など応急処置訓練を行いました。中途半端な止血は逆効果となる等、正しい方法を学びました。MORINOTAYORI5