ブックタイトル森林のたより 831号 2022年12月

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概要

森林のたより 831号 2022年12月

森林環境譲与税のお悩み相談は、第2弾地域森林管理支援センターへ~受講して初めてわかる森林のこと~地域森林管理支援センター長荻巣雅俊森林経営管理制度を推進するにあたり、森林や林業の知識は、欠かすことができません。特に、市町村担当者で初めて林務担当になられた方は、どこから勉強をはじめたらよいかさえ、わからないといった声も多く聞かれます。また、一方では、せっかく森林環境譲与税が譲与されるのだから、特色のある使い方をしたいという声もあります。そこで、今年度から、市町村担当者が業務を進めるうえで必要な知識・技術を習得し、関係者間で濃密な情報共有や連携ができるよう基礎的なコースと特徴のある事業の推進支援を狙いとしたより専門的な実践型コースの2コースに分けて研修を実施しています。広く浅く体系的に基礎研修ご存じのように森林、そこに生えている木も土壌も地形も自然物であり、同じものは二つとありません。画一的でないそれを管理していくことは、容易ではありません。7月5日の第1回研修では、その意義を地域森林監理士の小森胤樹さんが分かり易く講義されました。これを皮切りに、計画制度、法律、森林整備、木材流通など10月末までに計7回実施し、延べ97名に参加していただきました。初めての試みでしたが、受講者からは、体系的でわかりやすかったという意見を多数いただきました。地域の特色を活かせるように実践型研修基礎研修とは対照的に、重要なカテゴリーを深く掘り下げるのが実践型研修です。地域の特徴を活かして、森林環境譲与税を活用した取組みを各市町村に実施してもらうことに狙いがあります。10月末までに計10回実施し、延べ140名の方に参加していただきました。例えば、9月27・28日は、測量等のデジタルデータの活用に詳しい元岐阜県森林研究所長の古川邦明さんを講師に招き、市町村担当者や地域森林監理士が参加し、森林経営管理制度でのデジタルデータの活用方法について学びました。【表紙写真】具体的には、ぎふ森林情報WebMapやスマートフォンを活用した調査方法を現場で試行するなど実践的な講義となりました。受講者からは、森林所有者の境界の明確化の一助にしたいという感想も上がりました。また、9月30日は、森林施業に詳しい造林技術研究所代表の横井秀一さんを講師に招き、森林経営管理制度で行う森林施業のあり方について学びました。具体的には、市町村が管理しなければならない森林はどんな状態か、目指すべき森林像はどのような姿かを、前提となる基本的知識も含めて事例にそって学びました。横井さんからは、これらを進めるにあたり、県や支援センターの技術的支援についての提言も頂きました。小森胤樹氏研修最後に横井秀一氏研修試行錯誤を重ねながらの研修実施は、多くの知見を得るとともに講師の先生や参加者の方から沢山の助言も頂きました。例えば、リモート参加の方法、研修内容のアーカイブ作成、研修時間の割り振り等々です。これらについては、整理し、第三者評価委員会へ諮り、来年度に向けて改善を図ってまいります。充実した研修となった大きな要因は、お忙しい中、全国的にも著名な専門家の方々に講師を引き受けて頂いたことです。この紙面をお借りして、研修に携わっていただいた講師の先生はじめ関係者の皆様に厚くお礼申し上げます。森林経営管理制度や森林環境譲与税に関するお悩み相談は?「地域森林管理支援センター」までTEL:058-201-5013 FAX:058-275-4398 E-mail:f-shien@g-moriren.or.jp〒500-8356岐阜市六条江東2丁目5番6号岐阜県森林組合連合会内5MORINOTAYORI