ブックタイトル森林のたより 832号 2023年1月

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概要

森林のたより 832号 2023年1月

地域の人木材生産を合理化する地域のリーダー樋口享二さん郡上森林マネジメント協議会事務局長●詳しい内容を知りたい方はTEL0575ー67ー1111(内線251)郡上農林事務所まで各種研修会の様子今回は、森林を見て、その価値を評価できる第一人者であり、郡上森林マネジメント協議会(以下「マネ協という。」)事務局長の樋??口享二さんを紹介します。樋口さんの取組み概要樋??口さんは、同協議会の事務局長として、「森林経営管理制度に係る業務」を郡上市から受託し、森林管理に関する1意向調査、2境界明確化、3施業プラン作成等の司令塔として活躍されています。また、前職(岐阜県森林組合連合会)の業務経験から得た、豊富な木材や林産に係る知識・技術を活かし、各種研修会の講師として、森林技術者等への技術指導も実施されています。なお、「マネ協だより(マネ協の活動報告)」が定期的に発行されています。その中で木材について分かりやすく解説した「木材あるある話」も執筆されており、人気のコーナーです。ぜひ、以下のURLを参照ください(URL: https://www.gujo-f-mgmt.com/)。?木材業界に携わったきっかけは。■小さいころからスキーやキャンプに出かけており、自然が好きでした。また、高校の先輩が多数いたこと、家(美濃市)から近かったことから、現在の岐阜県立森林文化アカデミーの前身である岐阜県林業短期大学校へ進学し、卒業後は先生の勧めで岐阜県森林組合連合会へ就職しました。?講演や技術指導のポイントは。■研修会の内容を持ち帰り、現場で活用してもらうために、教科書をそのまま読むのではなく、参加者の年齢、経験等のレベルに合わせて話をしています。また、「美濃流しにわか保存会」に所属し、美濃まつりで「にわか(落ちのついた寸劇)」を演じた経験も活かしながら、実体験を交えて分かりやすく説明し、話に必ず「オチ」をつけるよう心がけています。?普段から大切にしていることは。■依頼されたことは断らないように努めています。自分に話をもらえたことをチャンスととらえ、出来る範囲で対応してきました。?森林技術者へ伝えたいことは。■若い時に苦労した経験がある(教えてくれる人がいなかった)ので、自分が持っている知識・技術は全て伝えていきたいです。今、どこの山に何(樹種)が、どれだけ(納材規格別の材積)あり、いつ納材できるかを把握することが求められています。森林評価に関する技術を普及するために、研修会等を通して伝えるだけではなく、技術の一般化を目指してICTも活用していきたいです。現在、航空レーザー解析により、林分の面積、樹種、本数、材積等を把握することができます。これらのデータと毎木調査による実測値等を比較し、現場で使い易いように整理しています。郡上市の木材生産量増大に向けて、豊富な技術・知識を持った指導者でもある樋??口さんの更なるご活躍が期待されます。【郡上農林事務所林業課】MORINOTAYORI13