ブックタイトル森林のたより 832号 2023年1月

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概要

森林のたより 832号 2023年1月

●詳しい内容を知りたい方はTEL0575―35―2535岐阜県立森林文化アカデミーまで山間部の携帯電話の通信圏外で事故が発生すると発見や通報が遅れ、重大災害につながる恐れがあります。これを防止するためには携帯電話の通信圏外でも通信可能な技術(機器)を普及する必要があり、先進的に取り組まれていた岐阜大学Coデザイン研究センター及び中部電力パワーグリッド株式会社岐阜支社と岐阜県立森林文化アカデミーの間で通信エリアの共有等を内容とする連携協定を締結しました。岐阜県も今年度にLPWA通信機器(ジオチャット)を導入し、1月には各農林事務所に3台ずつ子機を配備します。使用方法は簡単で、まずジオチャットのアプリをスマートフォンにダウンロードします。そして子機とスマートフォンをブルートゥースで接続すれば、携帯電話の通信圏外でも子機が発着信するLPWA通信でチャット(簡易なメール)、SOS信号、位置情報を送受信できます。アプリはLINEのようなイメージで、事前にグループを作ればグループ間でチャットができます。すでに岐阜大学が西濃、岐阜エリアで広域的な通信網を構築しており、みんなでチャンネルを合わせて機器を導入すれば、通信エリアはさらに広がります。今後は農林事務所の職員が子機を持ち歩き、市町村や林業事業体へ普及活動を行います。操作方法を体験していただき、積極的に導入をご検討ください。森林文化アカデミーでも通信エリアを広げる中継機等の研修会を行いますので、ぜひご参加ください。スマート林業通信産学官でスマート林業の連携協定を締結●詳しい内容を知りたい方はTEL0575ー35ー2535森林文化アカデミースマート林業推進係まで31▲連携協定締結式(11月15日、森林文化アカデミーにて)当日は、5年前に原木を購入から自伐に転換して原木シイタケ生産を行っている横田尚人さん(加茂郡川辺町)を講師に、シイタケ原木の規格や条件、里山林での原木生産についての現地研修と、林業普及指導員による広葉樹林整備の基礎知識の座学を行いました。来年度は、シイタケ原木生産技術や育林技術に関するより具体的な研修を行いたいと計画中です。また、アカデミーでは、生産者団体結成への助言やシイタケ原木生産に取り組む地域づくりを進めており、今後も原木確保や後継者育成等の課題に向けた生産者の活動を支援していきます。イタケ原木のほか、薪にして販売するなど工夫をして、資源を無駄にせず有効利用しているそうです。4担い手づくり・仕組みづくりまた、伐採等の担い手の不足も課題となっています。大型機械を利用したスギ・ヒノキの生産と異なり手作業の多いシイタケ原木生産には、それに合った人材育成や仕組みづくりが求められます。近年、スギ・ヒノキを伐ってコナラを植えたいという相談や、植栽した事例に出会うことがあります。広葉樹は針葉樹よりも適地の要求が高く、人工林育成には生育するための適切な知識・技術が必要です。里山林に現在ある資源やこれから育つ資源を有効にシイタケ原木として利活用できる「技術の開発・普及」、「人材の育成」、「地域の仕組みづくり」を進めるため、アカデミーでは、きのこ用原木の生産に関心がある林業事業体や技術者、行政担当者等に呼びかけ、令和4年11月22日に「きのこ原木生産研修」を開催しました。シイタケ原木に必要な条件など説明を受けました(川辺町内)11/22「きのこ原木生産研修」横田さんが植栽したクヌギの原木林にて(美濃加茂市内)植栽されたコナラ(本巣市内)シカ防護資材が巻かれているMORINOTAYORI15