ブックタイトル森林のたより 833号 2023年2月

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概要

森林のたより 833号 2023年2月

普及コーナー林業労働災害レスキュー訓練について■岐阜農林事務所吉田宗平出を行うこと。」や、「2名以上で作業ができる場合には、被災者に負担のかからないよう倒木を支えながら作業を行うこと。」などのアドバイスをいただきました。訓練3身動きできない被災者の搬送訓練次に伐倒木を取り除いた被災者を安全な場所まで移動するための搬送訓練を行いました。被災者に見立てたマネキンを二人で抱えて移動したり、被災者となった参加者を一人で背負ったり、脇を抱えたりして搬送する訓練を行いました。参加者の方からは、「力が入っていない人間がこんなに重く感じるとは知らなかった。正しい搬送方法を身につけていざというときに対処できるようにしたい」という意見がありました。確な位置情報を知らせることが必要であり、そのために圏外でも緯度経度が分かるアプリをスマートフォンに入れておいたり、GPS機能の付いたスマートウォッチなどを使ったりすることで正確な位置情報の把握に役立つ。」などのアドバイスをいただきました。訓練2倒木の下敷きからの救出訓練次に伐倒木の下敷きになっているマネキンを被災者に見立て、チェーンソーなどの普段使っている道具を使って、どのように救出するかを検討の上、実際に救出を行う訓練を実施しました。マネキンの上の伐倒木を、チェーンソーを使って短く玉切りしてから取り除き、被災者を安全に救出する方法について学びました。訓練後、消防署の職員の方からは、「まず救助者の身の安全を確保してから救戦後植栽された人工林が本格的な収穫期を迎えて国産材の利用が進み、岐阜県においても、今後より一層素材生産を進めていくことが必要になってきます。そのために、伐木の担い手となる森林技術者の確保が重要な課題となっていますが、労働災害の発生度合いを表す「業種別死傷年千人率」は、林業が全産業の中で最も高くなっており、林業労働災害の防止と発生時の備えは林業労働力確保の上でも解決すべき重要な課題となっています。そこで、岐阜農林事務所の管内においては、令和3年度から林業労働安全対策として、森林内で作業中に被災した森林技術者を安全かつ迅速に救出する知識と技術を学ぶため、消防署の協力のもと「林業労働災害レスキュー訓練」が開催されています。昨年度は本巣市内での開催でしたが、今年度は山県市内で、10月13日に管内の森林組合や林業事業体6社15名に参加いただき、岐阜市消防本部山県消防署職員の指導のもと訓練を実施しました。訓練1緊急通報訓練マネキンが木の下敷きになっている状況を発見し、実際に携帯電話を用いて119番通報をして、被災者の状況を正確に伝え、救急車を手配する訓練を3名の方に実施していただきました。訓練後、消防署の職員の方からは、「正緊急通報訓練倒木の下敷きからの救出訓練MORINOTAYORI 16