ブックタイトル森林のたより 834号 2023年3月

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概要

森林のたより 834号 2023年3月

普及コーナー労働災害ゼロを目指して■恵那農林事務所徳川隆之せでは、8月末時点で岐阜県の全産業での災害発生件数が1738件で前年同時期と比べて216件増と14・5%も増加しており、新型コロナウィルス感染症による休業の増加の影響が大きいものの、それ以外の原因によるものも181件増加していることなどが労働基準監督署から報告がありました。パトロールでは、森林組合の伐採・搬出作業の現場を3箇所、また木材加工工場1箇所を巡回しました。林道沿いの搬出間伐を実施中の現場では、組合担当者から毎朝のKY活動の実施状況について説明を聞いた後、「移動時の転倒」についてチェックリストを用いて確認し、「かかり木処理」「熱中症」「重機旋回範囲」などと併せて注意を促しました。作業に従事されている方々の安た安全なものであるかどうかを確認し、技能が備わっていない場合には、対応方針を示すよう指示しました。この時期は繁忙期でしたが、大事なことであるという共通の認識から、積極的に実施していただきました。安全パトロール今年度初の取り組みとして、林業・木材製造業労働災害防止協会岐阜県支部恵那分会、恵那労働基準監督署及び恵那農林事務所の3者合同での安全パトロールを、8月31日に恵那市内の、また9月26日に中津川市内の各3事業者の現場で実施しました9月の中津川市で実施した内容を記します。パトロールへ出発する前の打合はじめに恵那農林事務所管内の中津川市、恵那市内では、休業4日以上の労働災害の発生件数が令和元年、2年度ではそれぞれ2件だったのに対し、令和3年11月末時点で5件と急増しました。そこで労働災害の発生を抑えるために昨年度から今年度にかけて実施した新たな取り組みについて3点紹介します森林組合を対象にした会議令和3年12月17日に農林事務所にて、管内の5つの森林組合の安全管理担当者を対象に労働安全指導を行いました。その中で、現状の分析として次の2点を挙げ、今後数カ月の業務として各組合が多く計画していた環境保全林整備事業などの切捨間伐の作業について特に注意いただくよう求めました。1令和元年から3年度までに管内で発生した事故9件の内、7件はチェーンソー作業中の事故であること。2さらに内5件は間伐中で、全て切捨間伐中の事故であること。また具体的な対策として、各々が雇用している全ての森林技術者に対してチェーンソーを用いた伐倒作業が、ガイドラインに示され出発前の打合せ現場での指導MORINOTAYORI 14