ブックタイトル森林のたより 834号 2023年3月

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概要

森林のたより 834号 2023年3月

●詳しい内容を知りたい方はTEL0573ー26ー1111(内線305)恵那農林事務所まで1月号で紹介したとおり、岐阜大学COデザイン研究センター及び中部電力パワーグリッド株式会社岐阜支社と産官学の連携協定を締結し、LPWA通信エリアの共有等の運用を開始しました。LPWA通信機器には、人が持ち歩く「子機」、尾根等の見通しの良い場所に設置する「中継機」、電源のある場所でデータ通信圏内に設置する「親機」の3種類があります。親機が受信したデータはクラウドを通して、インターネットに接続できる環境であればどの場所からでも見ることができます。写真をご覧ください。森林文化アカデミーの子機から発信したデータは、森林文化アカデミーの中継機から揖斐川町の貝月山に設置された岐阜大学の中継機を経由して岐阜大学の親機が受信しています。岐阜大学の親機からクラウドに飛ばし、そのデータを見ていることになります。なお、森林文化アカデミーの中継機は演習林の尾根に設置しました。中継機はソーラーバッテリーで稼働しており、2時間毎に電波強度がクラウドにアップロードされますので、中継機の稼働状況は事務所のパソコンで確認できます。親機は電源が必要であり、県の親機は当校のテクニカルセンター内に設置しました。親機も中継機も見た目は同じで、研修時に親機や中継機がどういうものか現物を確認しやすいように室内の見やすい場所に置いてあります。もちろん中継機の設置方法を見たいという要望があれば、演習林の尾根まで案内します。LPWA通信網が広がり、林業の安全や通信手段に活用されることを期待しています。スマート林業通信LPWA通信の運用について●詳しい内容を知りたい方はTEL0575ー35ー2535森林文化アカデミースマート林業推進係まで33▲LPWA通信の様子署員の方から「躊躇せずに依頼していただいてよいし、奥山での事故では基本的にヘリの出動を考える」と回答を得て、安心される場面もありました。来年以降は農林事務所が開催する形式になりますが、今回参加いただくことのできなかった森林組合以外の林業事業体の皆さまにご参加いただけるよう企画したいと考えております。今後も引き続き、関係する各機関の協力を得ながら、事業者に対し適切に指導を行うことで、現場での作業に従事されている皆さまが今日も一日無事に仕事を終え、家庭に帰ることができるよう、取り組んでいく所存です。全意識の向上を期待するものですが、我々農林事務所の職員も労基署、林災防の職員の方々との情報交換を行う良い機会となりました。林業労働災害レスキュー訓練こちらは、奥山で作業中に被災した技術者を安全かつ迅速に救出する知識と手順等を学ぶことを目的とした訓練で、県庁の森林経営課主催で10月18日に中津川市内で開催しました。(昨年の本誌11月号では9月に郡上地区で、先月号では10月に山県市で開催された模様が紹介されました。)中津川市北消防署の熊澤署長と署員の方々のご指導の元、管内5森林組合の森林技術者23名が参加しました。午前は山林内で被災者の救出・搬送の訓練、午後は市福岡総合事務所で応急処置訓練、訓練の振り返りと林業労働災害の現状と対策等の座学が行われました。現場での訓練では、救急への連絡から搬送の方法までを実際に体験してみることで、生じる困難さに数多く気付くことができました。現場では、参加者の方から「消防へ電話で依頼する際に、県防災ヘリによる救助を依頼してよいものか迷う」といった質問があり、消防被災者を1人で搬送する方法の指導1515 MORINOTAYORI