ブックタイトル森林のたより 834号 2023年3月

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概要

森林のたより 834号 2023年3月

国有林の現場から77七宗町上麻生地区森林共同施業団地ニホンジカ食害防除対策現地検討会を開催しましたを講師に迎え、ニホンジカ対策の現状と課題について講義を行いました。ニホンジカの生態や林業被害の状況、主な食害防除対策である忌避剤散布、ツリーシェルター、シカ柵のメリットとデメリットなどについて知識を深めることができ、食害防除対策に取り組むうえで、たいへん参考となりました。また、中部森林管理局職員から局管内における獣害対策の取組等についての説明も行いました。各地でニホンジカの食害が深刻化し、適正な頭数に管理する個体数調整が求められています。また、造林地へシカを侵入させない、あるいは食害を防止するための防護対策についても、低コストで効果が期待できる技術開発が求められています。こうした状況の中、国、県、市町村、事業体等が情報共有を図り、意見交換会を行うことにより、岐阜県内でのより効果的な対策を行うことを目的として、ニホンジカ食害防除対策の現地検討会を12月8日に開催しました。この検討会は、中部森林管理局森林技術・支援センターと岐阜森林管理署の共催で、平成28年度から毎年開催しているもので、本年度は県や市町の担当者、関係事業体など42名の参加による開催となりました。午前は七宗町の神渕コミュニティセンターで屋内検討会を行い、岐阜県森林研究所の片桐奈々主任研究員ニホンジカ食害防除対策には決定打といえるものがないのが現状ですが、今後も民国の関係者が知恵を出し合うことで、地域一体となった対策を推進していきたいと考えています。(森林技術・支援センター/岐阜森林管理署)午後は七宗国有林の七宗町上麻生地区森林共同施業団地内に設置している「獣害対策展示エリア」で現地検討会を実施しました。箱罠や囲い罠、防護柵、幼齢木保護資材を見学し参加者間で情報交換を行うとともに、くくり罠等の展示や狩猟免許を持った岐阜森林管理署職員による実演を行いました。屋内検討会の様子囲い罠の見学くくり罠等の展示・実演MORINOTAYORI 16