ブックタイトル森林のたより 836号 2023年5月

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概要

森林のたより 836号 2023年5月

●詳しい内容を知りたい方はTEL0575―35―2535森林文化アカデミー森林技術開発・支援センター普及企画係まで本内容は1月24日の中部森林技術交流発表会(中部森林管理局の発表会)で全国初の取組として発表したものです。林業の現場は携帯電話の通信圏外が多く、事故発生時に発見が遅れると重大災害につながるため、通信手段を確保しておく必要があります。携帯電話の通信圏外における通信手段確保の取組も市町村や林業事業体によって事情が異なることから、普及の方針として複数の機器を用意し、選択肢を設けることが大切と考えています。そこで、LPWA通信機器を補完するため、先に導入したジオチャットと、通話を可能にするトランシーバーを併用するシステムを導入しました。このトランシーバー通信システムは音声通話の他に位置情報(精度の高いGNSSに対応)、LPWA通信機器のアプリを活用してチャット、ポイント情報、危険範囲情報を送ることができます。通信距離は約5kmで森林技術者の安全を確保するだけでなく、林業の生産性向上にも役立つシステムです。利点として、音声通話ができること。トランシーバーは初めて使う人にもなじみやすく、普及しやすいと考えています。令和5年度はこの2種類の機器(ジオチャットとトランシーバー通信システム)のそれぞれの長所、短所を紹介し、現場実装に向けた研修会を企画していきます。スマート林業通信全国初トランシーバー通信システム●詳しい内容を知りたい方はTEL0575ー35ー2535森林文化アカデミースマート林業推進係まで35トランシーバー通信システム村、若手林業家らと協力して、モミジやカツラなどの広葉樹を植栽する森づくりプロジェクトの提案や市町村有林の皆伐跡地への再造林に関する提案が行われました。最後に令和4年度の研修修了生5名は、その後の岐阜県地域森林監理士認定試験に合格し、「岐阜県地域森林監理士」に認定されました(当号の3ページをご覧ください)。今後の各地域での活躍を期待しております。なお、令和5年度も引き続き岐阜県地域森林監理士養成研修を実施する予定です。研修内容、受講対象者など詳しくは、森林文化アカデミー森林技術開発・支援センター普及企画係までお問い合わせください。この研修は研修生が所属・活動している地域の課題を整理し、「岐阜県地域森林監理士」としての視点に立ち、地域の関係者らとともに、対応策を検討し、それらを地域に政策提案するものです。今年度は、市町村が行う森林経営管理制度に関する提案が2つあり、ともに、意向調査する地域の優先順位、全体計画に関する提案が行われました。これにより、整備が遅れた森林の整備が進むものと期待されます。また、林道の機能強化に関して、過去の被災状況や関係者からの意見を参考に、被災原因の確認、林道機能強化工法、実施個所の選定などの提案が行われました。これにより、林道の機能強化が図られるものと期待され、市町村の令和5年度の予算にも盛り込まれることになりました。そのほか、地域において、人工林を伐採し、地元小売業者や市町4修了式3地域課題研修の市町村への提案1919 MORINOTAYORI