ブックタイトル森林のたより 838号 2023年7月

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概要

森林のたより 838号 2023年7月

●詳しい内容を知りたい方はTEL0584―73―1111西濃農林事務所までGAPとは、農産物生産者自身が農業経営の「悪い」ところを「良い」へ改善する取組みのことで、「良い(Good)農業の(Agricultural)実践(Practice)」の頭文字を取った言葉です。GAPでは、適正な農薬使用や異物混入防止など安心・安全な農産物の生産に加えて、労働者の安全確保や人権保護、環境保全に配慮した農業生産活動が行われており、ヨーロッパから拡がりました。日本では、2021年に開催された東京オリンピックで選手へGAPにより生産された食材の提供が求められ、取り組む生産者が増え始めました。*生産者は、食品安全対策など前述の取組みについて、工程にどのような危険性(リスク)があるかを洗い出し、対応策を考えて実践し、実践結果を見直して、また改善を図ることで、継続的な経営につなげます。(PDCAと呼ばれる手法です。)このような生産者の努力を消費者に客観的に示すため、専門機関による認証制度が作られています。制度には、販売先の広域化に対応する国際・全国基準のGAP認証や、取組みのファーストステップとなる「ぎふ清流GAP評価制度」などがあります。GAPで生産された農産物がこれからは標準となることを見据え、岐阜県では農業者のGAPを推進しており、森林技術開発・支援センターではきのこ生産者の取組みを支援しています。(生産者の取組み状況は、次回のきのこ通信で…)●詳しい内容を知りたい方はTEL0575ー35ー2535森林文化アカデミー技術普及係までGAP(ギャップ)―農業生産工程管理について(1)岐阜県内では令和5年4月現在、7件のきのこ生産者がGAPの認証等を受けています。写真は令和5年3月に行われた「ぎふ清流GAP評価制度証書交付式」の様子(県庁舎20階清流ロビーにて)森林技術開発・支援センターきのこ通信1とができました。このため、県地域森林監理士である西南濃森林組合の髙木業務課長とともに事例紹介のための認識の擦り合わせ、目指す方向性の共有、そして資料作成及び当日の発表を支援しました。事例紹介に対して、参加委員からは「養老の立地はアクセスも良く資源力もあり、マーケットの可能性があるのではないか」といった前向きな意見などもあり、今年度も検討が継続されることから、引き続き支援していきます。最後に当所は、管内民有林面積が県下で最も少ない事務所ですが、森林に対する所有者等の想いについては、規模の大小は関係ないと思っています。引き続き、可能な限り、森林所有者等の方々の想いに寄り添いつつ、所有者等の意欲がさらに喚起できるよう業務に携わっていきたいと考えています。観林整備事業の継続的な実施などがあります。また、ここ数年では、SDGsやカーボンニュートラルを始め、森林がさらに二酸化炭素吸収源として注目されている中、この所有者は、時代の要請に応じた森林の活用方法についても模索していました。そうした中、視点を変え、新たな切り口から、何かヒントが得られないか思案していたところ、「森林信託の仕組み検討プロジェクト研究会(事務局:県森林活用推進課)」において、森林所有者のこれまでの取組みなど事例紹介の機会をいただくこ【写真2】「森林信託の仕組み検討プロジェクト研究会」での事例紹介支援(正面、右から3人目が発表者(森林所有者))1919 MORINOTAYORI