ブックタイトル森林のたより 838号 2023年7月

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概要

森林のたより 838号 2023年7月

地域の人下呂の森の魅力を発信【下呂農林事務所河原誠二】熊﨑潤さん熊﨑さん合同会社216W O R KS(ニジイロワークス)代表社員くまざきじゅん森を訪ねるハードルを下げる熊﨑さんは、自然の中での体験が少ない人の中に、自然で遊びたいというニーズがあると言われます。多くの人が森に訪ねるようになるためには、森を訪ねるハードルを下げ、きっかけを作ることが大切だと言われます。そのために必要なプログラムを構築し、様々なアクティビティーを提供していきたいと語られました。今後の活躍に期待200滝の取り組みが「岐阜の宝もの第1号」に選ばれる等、注目を集めてきた滝めぐりのガイドから活動を始められた熊﨑さんは、滝に留まらず、周辺の森や文化を活かしたプログラム開発やアクティビティーを提供されてきました。その取り組みを更に発展させるため新たにニジイロワークスを設立し現在に至り、現在は下呂市森林管理委員会の委員も務められ、下呂市では欠かせない人となっています。取材でニジイロワークスの事務所を訪ね様々な話を伺いましたが、話が多岐に及び興味深いことばかりで、下呂市小坂町を核として様々な活動が発展していくと感じました。その魅力を知りたい方は、ニジイロワークスが提供するプログラムを体験してみてはいかがでしょうか。216WORKSホームページhttps://216works.jp/今回は、下呂市小坂町で生まれ育ち、現在は合同会社216WORKS(ニジイロワークス)の代表社員、NPO法人飛騨小坂200滝の理事を務める熊﨑潤さんを紹介します。NPO法人飛騨小坂200滝(以下200滝)で滝めぐりのガイドをしていた熊﨑さんは非営利団体であるNPO法人では営利を目的としたガイド活動に限界を感じていました。そこで200滝は滝めぐりに必要な施設の維持管理、植生モニタリングといった非営利部門を受け持ち、滝めぐりのガイドといった営利を伴う事業を行うことができる組織を立ち上げる必要性があると考えられ、2018年4月に合同会社216WORKSニジイロワークス(以下ニジイロワークス)を設立し、200滝と連携した取り組みを開始し下呂市小坂町内外で活動されています。コンセプトはサービスの地産地消下呂市には滝もある、森もある、文化もあると考え、下呂市ならではのアクティビティーを提供されています。その活動は多岐にわたっていて、その一端を紹介します。※滝めぐり飛騨小坂にある200を超える滝のガイドはもちろん行われています。最近人気なのは小坂町濁河の結氷した滝の案内とシャワークライミングとのことです。※森の活用日本一の溶岩台地と知られる、溶岩台地上にある原八丁へ続く歩道の整備や道標やベンチの設置といった施設整備を行い数多くの人が訪れるようになっています。この施設を活用し、下呂市内で人気の飲食店の協力を得て行うカフェトレッキングが、人気があるとのことです。それ以外にも様々なプログラムの提供が行われています。アクティビティーの提供はニーズをとらえて提供するプログラムは、訪れる方々のニーズを把握したうえで提供をするように心がけられています。外国から訪れる方に多いとのことですが、来訪される前に事前に打ち合わせを行い、来訪される方のニーズにあったプログラムを提供することが多くなってきているとのことです。その時は地域密着型であることが必要で、地域文化を実感できるように工夫する必要があるとのことです。アクティビティーのツールは、訪れる方のニーズによりe-bikeでのサイクリングであったり、トレッキングや沢登りであったり、様々な要素が盛り込まれます。次世代につなぐ熊﨑さんは、全ての活動は次の世代を育成することにつながると考えられていて、NPO法人森のなりわい研究所と連携し、下呂市内の森に、市内の子供達を招き入れ森林環境教育にも取り組まれています。MORINOTAYORI5