ブックタイトル森林のたより 839号 2023年8月

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概要

森林のたより 839号 2023年8月

治山、林道の各研究会では、日頃の業務で直面する課題について、調査・研究等の取り組みを行っています。令和5年2月に行われた発表会で発表された取り組み成果を紹介します。林業専用道の新規計画に向けての取組みについて郡上農林事務所下垣内友哉治山・林道技術成果那留~六ノ里線全体図路網会議の様子路網会議関係図内に位置する林業専用道『那留~六ノ里線』の事業化に向けて進めることを決定しました。その後、事業採択された那留~六ノ里線は、利用区域内の森林面積388ha、蓄積110,031m3の林業専用道として、幅員3.6m、計画延長7,840m、全体事業費6億9,350万円、事業期間10年で事業を進めています。大型製材工場まで3.4kmと至近で、平成30年度から令和4年度末までの進捗率は55%に達し、効果の早期発現が期待されています。平成29年度からは、『郡上地域林業路網整備推進会議』(以下、路網会議)と改め、主に地元からの要望路線等の情報を共有し、新規路線の検討を年に数回行っています。路網会議には、現場の意見を反映するために、郡上森林組合にも参加してもらいます。3年度以降の路網会議では要望の経緯、地形、森林資源量等の条件を比較検討し、郡上市大和町地内に位置する林業専用道『小間見~栗巣線』を次の候補として選定しました。小間見~栗巣線は、利用区域内の森林面積が228ha、蓄積が61,209m3あり、幅員3.6m、計画延長4,500m、全体事業費8億1,955万円の林業専用道として、着手のため、県及び市の林道担当、森林整備担当で組織する『検討会議』を立ち上げ、採択要件の適否、開設効果、木材生産性の観点から、郡上市白鳥町地郡上市の森林・木材産業と路網整備市域の約90%を森林が占める郡上市では、適正な森林管理による公益的機能の維持向上、豊富な森林資源を活かした持続可能な林業経営を目指しています。また、大型製材工場の稼働等により木材の需要が高まっており、安定供給に向けた生産エリアの拡大が急務で、早急な路網整備が求められています。このため郡上農林事務所及び郡上市では、従来の林道に比べて開設コストが低く、早期に完成が可能な林業専用道の新規計画に向けた取組みを行っていますので紹介します。新規路線計画の取組み平成27年度に、森林組合や自治会から新規路線の要望を募ったところ、計百三十路線もの要望がありました。こMORINOTAYORI 6